ペルシャ語基本単語2000
定価:本体 1,750円+税
(税込定価: 1,925円)
ISBN978-4-87615-663-4
判型:新書判
248ページ
テキスト(音声別売)
入門~初級
1993年6月1日発売
別売音声:ISBN978-4-87615-546-0
(CD2枚 価格:本体 2,300円+税)
聴いて,話すための
シリーズ累計65万部突破のロングセラー。聴いて話すために必要な基本単語2000語を項目別に学習。発音と基本的な文型についても巻頭で解説。別売の音声教材はCD版のほか、インターネット経由でデータをダウンロードできるDL版(有料)もある。

はじめに

 1990年頃から日本の各地で中東諸国の外国人労働者をよくみかけるようになりました。中国人、韓国人などは言葉も習慣も日本のそれになじみがあり、すぐに日本社会に受け入れられますが、中東の人々はどうも日本人にとって異質な人種と見られているようです。ことに近年多くなったイラン人労働者は、体格がよく、ひげを生やし、固っているので怖い、などと言われることすらあります。

 しかし、彼らの使う言葉は第1章のとびらにも記したとおり、古くかつ言語学上では文法書を始め辞書、語彙集、会話書などもすでに刊行されているのですが、残念ながら言葉の背景にある文化を理解しながら、ごく簡単に学ぶペルシャ語となると一書を選ぶことは難しいかもしれません。

 そこで本書は、誰にでも学べることを第一の目標にしました。表記をカタカナにしたのはそのためなのです。言葉の背景にある文化の理解、これが本書の第二の目標です。そのため筆者は留学時代から今日に至るまでに学んだ言葉の周辺をできるだけ書き留めたつもりです。

 幸い日本滞在もすでに8年、日本の大学の日本語学科を卒業したF. ファルシチーさんに協力していただだくことができました。さらに、東京外国語大学客員教授Dr. A. フェルドウスィー氏、中央大学准教授Dr. M. サドリア氏には発音、言い回しについて細かくチェックしていただきました。なお、東京外国語大学4年紅露啓、鶴岡晃両君および3年大前信子さんには校正で大いに骨を折っていただきました。ここに記して感謝の意を表したいと思います。この書が、最近日本で肩身を狭くしているイラン人とペルシャ文化への理解の糸口となれば幸いです。

1993年1月
著者 岡田恵美子
岡田恵美子

 1932年東京生まれ。東京学芸大学卒業。イラン国立テヘラン大学文学部博士課程修了。文学博士。元東京外国語大学ペルシア語学科教授。
 著書に『イラン人の心』(NHK出版),『ペルシアの神話』(筑摩書房)などがある。