台湾語基本単語2000
鄭正浩:著
定価:本体 1,750円+税
(税込定価: 1,890円)
ISBN978-4-87615-697-9
判型:新書判
224ページ
テキスト(音声別売)
入門~初級
1996年8月1日発売
別売音声:ISBN978-4-87615-541-5
(CD2枚 価格:本体 2,300円+税)
聴いて,話すための
シリーズ累計65万部突破のロングセラー。聴いて話すために必要な基本単語2000語を項目別に学習。発音と基本的な文型についても巻頭で解説。別売の音声教材はCD版のほか、インターネット経由でデータをダウンロードできるDL版(有料)もある。

はじめに

 台湾では現在、北京語音の「国語」を公用語としていますが、もともと先住民である高砂族(中国語では「高山族」)の各部族は、それぞれアウストロネシア系の言語をもっていました。また漢民族の、客家系の人は現在でも客家語を使用し、最も人口の比率の高いびん(門構えに虫)南系の人はびん南語を使用しています。

 この福建南部のびん南語を元とした言語は、50年間の日本統治時代から戦後50年たった現在まで、台湾で独自の言語や表現方式を多く形成したので、ここでは敢えて、「台湾語」という最も一般的な言い方を用いることにしました。

 現在、旅行・商用または留学のために台湾を訪れる日本人の多くは、一般に公用語の「国語」にしか目をとめません。しかし、台湾のごく普通の家庭に一歩足を踏み入れたとき、「国語」しか知らないでいると、疎外感を味わうことになるかもしれません。つまり、本当の台湾社会を知りたいのでしたら、台湾語の片言でも覚えたほうが、より進んだ台湾理解ができると言えましょう。

 本書は以上のような考えに基づいて編集された台湾語の語彙集です。類別して選ばれた基礎的な単語を覚えたうえ、さらに最も基本的な文型にあてはめていけば、台湾語の日常会話が自然にできるようになると思います。

 もっと台湾の現実を見つめていたい方や、少し中国語を知っている方、また漢字の古音を追求されている方たちにとって、台湾語の学習はかならず有意義なことだと思います。さまざまに活用していただければうれしいことです。

1996年5月
鄭 正浩
鄭正浩

台湾・雲林県斗六市生まれ。
国立成功大学中国文学系卒業後,来日。
1975年東京大学人文科学研究科博士課程修了。
岡山大学教員を経て,現在ノートルダム清心女子大学文学部教授。