英会話ピッタリ表現でぃくしょなりぃ
定価:本体 2,000円+税
(税込定価: 2,160円)
ISBN978-4-87615-223-0
判型:四六判
512ページ
テキスト
初級~中級
2011年1月1日発売
その日本語にピッタリの英訳いたします!
日本語を軸に日常生活でよく使う単語・フレーズを厳選しました。日本語の語感を変えることなく、的確な英語表現が見つかる発信型の表現集です。簡潔にまとめられた例文は、応用範囲が広く、ネイティブも使う自然な表現ばかり。付属の赤シートを活用して語彙学習も同時にできます。日記を書く際の補助教材としてもおすすめの一冊です。

はじめに

 私が初めて日本に来てからかれこれ20年になります。初めて住んだのは岐阜県で、自然に囲まれながら、季節ごとのおいしい料理を食べているうちに、日本を好きになりました。そして日本を好きになればなるほど日本語で会話したくなり、表現集や単語集、辞書(外国人向けの英和)を片っ端から読みました。

 そして数年前、まじめに和英辞書を読んでみました。すると、「あ、だからだ」とある疑問が解けたのです。それは英会話コーチを長年やってきて、ときどき「どうして日本人の学習者はこの英単語を使っているのかな」ということです。その英語は和英辞書に載っていて、昔から教育や試験を通じて日本国内の「定番英訳」になっていたのです。たとえば、代表的なものをあげると、「わがまま」にselfish、「期待する」にexpect、「怒られる」にscold、そして「懐かしい」にnostalgicなどがあります。間違いとは言えませんが、日本語と英語の両方を理解する人にとっては、「定番の英訳」ではありません。

 また、たくさんの類義語があるので、選ぶのが大変だということにもあらためて気づかされました。せっかく辞書で調べて言ってみたのに伝わらなかったり、英訳が多すぎてどれを使っていいのかわからなかったり、という経験はありませんか。私は日本語を勉強しているときに同じような苦労をしてきました。

 それから、日本語ではよく使うおなじみの表現(「おおざっぱ」、「しょうがない」、「微妙」)、日本の制度や社会慣習を表す言葉(「就職」、「内定」、「リストラ」)、食生活や挨拶(「さっぱりした味」、「おじゃまします」)などの英訳が少ないな、と感じました。通常の英語教材では、英語圏の文化や生活に合わせた表現を中心に扱っているので、日本生まれの表現は多く含まれていません。そこで、日本独自の表現を上手に英語にしたピッタリな表現を紹介したい、と思っていました。

 このような思いを胸に誕生したのが、この『英会話ピッタリ表現でぃくしょなりぃ』です。より実用性に富んだ、新たな英訳を提供するために、一生懸命ピッタリ表現を探りました。類義表現が多いものにはいつでも使える便利な表現を選別し、使いわけが必要な場合はわかりやすく解説しています。また、日本独自の生活や文化から生まれた表現はわかりやすい英語に置き換え、ピッタリな表現を紹介しています。

 なるべく広く応用できる表現を厳選し、実用的な例文を用意しましたので、自分なりに使い回して、表現するおもしろみをどんどん味わってください。これからは日本語から英語、という発信型に少しずつシフトしていく時代です。皆さんが自分にピッタリの表現をひとつひとつ身に付けていくことで日本語から英語への自由な伝達ができるようになり、楽しみながら英語を話せるようになると思います。本書を使ってたくさん文を作り、話してみてください。そしてまだ数は少ないですが、スピーキングやライティングテストにチャレンジしてみてください。

 では頑張って。

I’m rooting for you from the bottom of my heart!

スティーブ・ソレイシィ
(Steve Soresi)
スティーブ・ソレイシィ

青山学院大学大学院国際政治学研究科博士課程(PhD.)修了。アメリカ,ワシントンD. C.出身。岐阜県飛騨高山の英語講師として来日。その後,早稲田大学で日本語やマスメディア理論を学び,1998年に同大学院を修了。以降,各メディアに出演,画期的な英会話学校の経営を経て,現在は各メディアの英語教育に関わる分野で活躍中。主な著書に『英会話なるほどフレーズ100』『英会話ペラペラビジネス100』(以上,アルク),『英会話1000本ノック』(コスモピア),『スティーブ・ソレイシィのこれだけでいいよ英会話』(ユーキャン),『スティーブ・ソレイシィのトッピング英会話』(DHC)などがある。日本で開発したスピーキングの育成メソッド(SPM)の研究において,2005年度フロリダ州のTESOL(英語教育学会)によるPaper of the yearを獲得。
公式サイト:http://www.stevesoresi.com

[編集協力]
井上美樹,瀬尾佐奈枝