はじめに

　「英語がもっと流暢に話せればいいのに…」と思っている人が多くいますが、ネイティブ・スピーカーが日常生活で話す口語英語は日本の学校英語では学べないのが現状です。日常のコミュニケーションで用いられる文法の知識は、私たち日本人が中学校で学ぶもので十分と言っても過言ではありません。

　本書は、日常会話で頻繁に出てくるシチュエーションの中から目的別・状況別に30のトピックを選び出し、それぞれのトピックで使われる頻度の高い「基本中の基本フレーズ」をマスターしようというものです。

　各フレーズは具体的なシチュエーションの中で覚えると記憶の定着率も高いので、「ミニ対話」をつけました。また、「ミニ解説」「類似表現」もつけました。これらのフレーズがTPOに応じてすぐに口をついて出てくるようになるために、付録のCDを繰り返し聴き、実際に声に出して練習してください。

　表現はネイティブ・スピーカーが用いる生きた表現ばかりで、アメリカでの日常生活でいつも耳にするものです。これらのフレーズがほかにどんな場面で使えるかを想像しながら学ぶことで、あなたの英会話力が進歩することは間違いありません。

　最後になりましたが、（株）語研編集部の古屋隆行氏、ネイティブ・チェックをお願いしたブライアン・コバヤシ氏のご協力なしに本書はなかったと思います。心から感謝いたします。