完全マスター英文法
定価:本体 2,600円+税
(税込定価: 2,808円)
ISBN978-4-87615-192-9
判型:四六判
768ページ
テキスト
初級~上級
2009年6月1日発売
社会人のための実践的な英文法
英語を使ってコミュニケーションするために必要な文法事項を、あますことなく体系的に覚えやすくまとめた社会人向けの実用文法書。学習者がつまずく一因である英語と日本語の「ズレ」を、明確なルール説明と豊富な例文で詳しく解説。応用練習で定着を。

はじめに

 私がジョーデン博士の日本語のテキストに初めて出会ったのは,1991 年夏の コーネル大学での日本語教授法のワークショップに参加したときでした。私は そのテキストの内容を細かく知れば知るほど,その素晴らしさに驚嘆を禁じ得ず, 翌年に著者本人であるジョーデン博士にお会いするため,博士がオーガナイズし ているブリンマー大学での2か月間の日本語教授法のワークショップに参加する ことにしました。

 私は今でもご高齢のジョーデン博士が車イスで教壇に登壇され,初めてお会 いしたときの情景をハッキリ思い出すことができます。博士の講義もやはり博士 の日本語のテキストのように,一切の妥協のない言語教育への至誠の態度で貫か れていました。博士の日本語教育の方向性は一貫しています。それは日本語学習 者に,いかに効率よくより大きな付加価値をつけるのか,つまり,いかに日本語 学習者に,より自然な日本語を効率よく習得させるのかという点にフォーカスさ れています。

 その後,私は博士のテキストで実際にアメリカでの日本語教育に携わること になりますが,それは正に,そのテキストが自然な日本語の4スキルの習得に関 して最高度に完成されたものであると実感させられる日々となりました。

 日本の英語教育界にもジョーデン博士のテキストのような英語のテキストが あれば,と私が考えるようになったのは自然の流れでした。周知のように,大変 な英語ブームの中にあって,日本語母語者の英語力は世界ランキングで最低レベ ルのままです。特にアクティブスキルであるスピーキングやライティングは非常 に問題があります。そして 1999 年にこの英語のテキストを書き始めたわけです が,正直こんなに時間のかかる大変なものだとは思ってもいませんでした。本来 怠け者である私をここまで引っ張ってきたのは,正にジョーデンスピリットだと いうほかないと私は思っています。

 最後に,この場を借りてこのテキスト製作に直接・間接に貢献してくださっ た方々や参考書に感謝を述べたいと思います。その中で特に,コーネル大学のロ バート・スークル先生。先生は私がジョーデン博士を知るきっかけとなった博士 のお弟子さんです。青山学院大学のトレント信子先生。この本の内容のチェック や多くの有益な助言をしてくださいました。The Grammar Book の Marianne Celce-Murcia & Diane Larsen-Freeman の両著者。英語の「習得のためのグラ マー」に関して,多くの新しい視点を教えてもらいました。そして,(株)語研 編集部の島袋一郎氏。長期間に渡り大変な量のテキストの細かいチェック,非常 に有益な多くのサジェスチョンをしてくださいました。心より感謝いたします。

 2009 年 4 月
米原幸大
はじめに
iii
アイビーリーグ・イングリッシュによる 習得メソッドについて
x
習得プラクティスの方法
xiv
1章 発音とイントネーション
Part 1 発音
1.英語の母音
3
2.英語の子音
6
Part 2 アクセントとイントネーション
3.アクセント
13
4.リズム
14
5.トーンのパターン
15
6.センテンスの強勢のパターン
16
2章 文の要素
7.
20
8.名詞を中心とした主語の構造
21
9.動詞を中心とした述語の構造
23
10.その他の文の要素
31
11.品詞のまとめ
36
12.機能上の文の種類
36
13.直説法と仮定法
37
3章 名詞[名詞①]
Part 1 冠詞と名詞の関係
14.5種類の冠詞
42
15.冠詞の種類の選択
43
Part 2 名詞の種類
16.普通名詞とその総称用法
48
17.普通名詞の非総称用法
50
18.普通名詞から他の種類の名詞への転用
52
19.集合名詞
53
20.物質名詞
56
21.抽象名詞
58
22.固有名詞
64
Part 3 名詞の数
23.単・複同形の名詞
68
24.常に複数形の名詞
69
25.その他の複数形名詞の注意
70
Part 4 名詞の格,その他
26.名詞の所有格
74
27.名詞の目的格
77
28.名詞の同格
78
29.名詞の性
79
30.名詞の合成語のパターン
82
応用練習
83
4章 代名詞[名詞②]
Part 1 人称代名詞
31.人称代名詞の一般論
94
32.we,you,they が‘ 人々一般’を指す用法
97
33.it の用法
99
34.所有代名詞
103
35.再帰代名詞
104
Part 2 指示代名詞
36.this,that,these,those
107
37.so の代名詞的用法
108
38.same
110
Part 3 不定代名詞
39.one
112
40.none,all
113
41.each,every
115
42.either,neither
117
43.other,another
118
44.some/any/every/no + body/one/thing
120
応用練習
122
5章 形容詞[形容詞①]
45.形容詞の概略
128
Part 1 形容詞の限定用法と叙述用法
46.限定用法の概観
130
47.形容詞と名詞の順
131
48.叙述用法でS+V+C のパターン
134
49.叙述用法でS+V+O+C のパターン
135
50.限定用法か叙述用法しかない形容詞
136
51.限定用法と叙述用法で意味の異なる形容詞
138
Part 2 形容詞のその他の注意点
52.[主語+ be 動詞+形容詞+不定詞]
139
53.不定詞,動名詞の両方をとれる形容詞
140
54.形容詞の名詞的用法
141
55.形容詞の副詞的用法
142
56.感情を表す形容詞
143
57.他動詞からの分詞において,動詞か形容詞かの区別のしかた
148
58.自動詞からの形容詞(限定用法)
149
59.old ↔ young などの対極同士にある形容詞
150
60.形容詞のその他の注意
151
応用練習
155
6章 限定詞[形容詞②]
61.限定詞の概観
164
Part 1 3種類の限定詞
62.前限定詞
165
63.核限定詞
166
64.後限定詞
167
Part 2 個々の数量詞
65.many とmuch
169
66.few とlittle
171
67.some とany
172
68.数詞の注意点
175
69.数量詞に関してのその他
178
Part 3 冠詞
70.不定冠詞a の注意すべき用法
181
71.定冠詞the の注意すべき用法
183
72.冠詞をとらない場合
186
73.冠詞がオプショナルのケース
191
74.冠詞の省略またはオプショナルのその他のケース
193
応用練習
194
7章 副詞
Part 1 副詞の分類
75.副詞の役割
202
76.他の品詞から転用・派生した副詞の語形
205
77.副詞の位置の目安
208
78.副詞の意味上からの分類
214
Part 2 主要な副詞,その他
79.ago とbefore
217
80.since,already,yet,still
218
81.very,much
220
82.well
222
83.quite,fairly,rather
223
84.ever
224
85.far
225
86.right
226
87.enough
226
88.副詞句の有用表現・慣用表現
227
応用練習
228
8章 動詞
Part 1 動詞の5種類の文型
89.動詞の文型の概観と特殊型
238
90.第1文型:S+V(完全自動詞)
242
91.第2文型:S+V+C(不完全自動詞)
243
92.第3文型:S+V+O(完全他動詞)
248
93.第4文型:S+V+IO+DO(完全他動詞)
253
94.第5文型:S+V+O+C(不完全他動詞)
257
95.have,make,get,let と知覚動詞
258
96.2次的な述語
261
Part 2 主要動詞
97.基本動詞be,have,do の注意点
263
98.主要動詞を使ったイディオムと無生物主語をとる動詞
266
Part 3 群動詞
99.群動詞とは
274
100.自動詞と他動詞の群動詞
275
101.群動詞+前置詞
276
102.群動詞と直接目的語の位置
276
103.[動詞+副詞]vs.[動詞+前置詞]
277
104.群動詞の種類
278
応用練習
281
9章 法助動詞と法助動詞句[助動詞①] 
105.法助動詞(句)の概観
296
Part 1 個々の法助動詞について
106.can
297
107.could
299
108.may
301
109.might
302
110.must
303
111.will
305
112.would
308
113.shall
310
114.should
311
115.その他の法助動詞
313
Part 2 法助動詞と法助動詞句の比較
116.can とbe able to(could とwas/were able to も含む)
315
117.must とhave to
317
118.will とbe going to
319
119.過去の習慣を表すwould,used to
320
Part3法助動詞(句)同士の相互関係
120.推論-肯定文
322
121.推論-否定文
323
122.推論-過去の肯定文
323
123.推論-過去の否定文
324
124.予想-肯定文
325
125.予想-否定文
325
126.依頼と許可
325
127.アドバイス
327
応用練習
328
10章 時制[助動詞②]
Part 1 時制
128.現在時制
338
129.過去時制
345
130.未来時制
349
Part 2 完了形と進行形
131.動詞の4つのタイプ
351
132.完了形
352
133.進行形
355
134.現在完了進行形
359
Part 3 それぞれの時制の比較
135.単純現在と現在進行形の違い
360
136.現在完了と現在完了進行形の違い
360
137.単純過去と現在完了の違い
361
138.単純過去と過去進行形の違い
363
139.単純過去と過去完了の違い
363
140.単純未来と未来完了形の違い
364
応用練習
366
11章 受動態[助動詞③]
141.S+V+O(第3文型)からの受身形
380
142.S+V+IO+DO(第4文型)からの受身形
382
143.S+V+O+C(第5文型)からの受身形
383
144.準動詞の受動態
386
145.感情を表す動詞からの形容詞
387
146.状態変化動詞(中間の態)
389
147.get +過去分詞
392
148.受身形のその他の注意
394
応用練習
397
12章 命令形[助動詞④]
149.命令形の一般的パターン
404
150.let を使った文
407
151.命令文の社会的機能
409
応用練習
410
13章 否定
152.単語レベルの否定
418
153.句レベルの否定
422
154.センテンスレベルの否定
422
155.全否定,部分否定,準否定など
427
応用練習
430
14章 前置詞
156.前置詞の概観
434
Part 1 各前置詞の用法
157.of
438
158.in
442
159.to
447
160.for
449
161.with
453
162.on
456
163.at
459
164.by
462
165.from
463
166.その他の前置詞
466
167.前置詞的に用いられる句
478
Part 2 前置詞同士の比較
168.2つの前置詞の相関関係
480
169.とる前置詞によって意味が微妙に異なる慣用句
483
Part 3 前置詞の省略
170.前置詞がオプショナルのケース
484
171.前置詞が必ず省略されるケース
486
応用練習
488
15章 準動詞
Part 1 分詞
172.分詞の形容詞用法
504
173.分詞の名詞的用法
510
174.分詞の動詞的用法
510
175.分詞の副詞的用法-分詞構文
511
Part 2 不定詞
176.不定詞の名詞的用法
515
177.不定詞の形容詞的用法
520
178.不定詞の副詞的用法
521
179.[be + to 不定詞]と[seem + to不定詞]
522
180.for ~ to 不定詞のパターン
524
181.不定詞の完了形
526
182.代不定詞と分割不定詞
527
183.S+V+O+ 原形不定詞
528
184.to 不定詞と原形不定詞が可能な場合
530
185.[目的語 +(原形)不定詞]vs.[ 目的語+ 現在分詞]
532
186.不定詞を使った慣用表現
533
Part 3 動名詞
187.動名詞の名詞的性質
534
188.動名詞の動詞的性質
536
189.動名詞の意味上の主語
537
190.動名詞と現在分詞との区別
538
191.動名詞と不定詞で,どちらを使うのかの選択のしかた
540
応用練習
544
16章 比較
192.原級(as ~ as ...)
556
193.比較級
561
194.最上級
567
195.省略パターンのまとめ
572
応用練習
575
17章 疑問文
Part 1 yes/no 疑問文(一般疑問文)
196.肯定疑問文
580
197.否定疑問文
583
198.付加疑問文
583
199.その他のyes/no 疑問文
586
200.yes/no 疑問文の社会的機能
588
Part 2 Wh- 疑問文(特殊疑問文)
201.疑問代名詞
589
202.疑問形容詞
592
203.疑問副詞
593
204.疑問詞のその他の注意点
595
205.疑問詞を使った慣用表現・有用表現
600
206.疑問詞のある疑問文の社会的機能
602
応用練習
606
18章 等位接続詞[接続詞①]
207.and
620
208.or とnor
625
209.but
628
210.for
630
211.その他の等位接続詞(接続副詞)
631
応用練習
635
19章 従位接続詞[接続詞②]
212.従位接続詞概観
642
Part 1 名詞節を導く従位接続詞
213.that
644
214.if とwhether
655
215.間接疑問文に使われる疑問詞
656
Part 2 形容詞節(関係詞節)を導く従位接続詞
216.形容詞節の概観
658
217.関係詞節の限定用法と非限定用法
662
218.関係代名詞
667
219.who
667
220.which
669
221.that
671
222.関係代名詞のオプショナルな省略
672
223.複合関係代名詞
674
224.その他の関係代名詞
676
225.関係形容詞(what,whose,whichなど)
677
226.関係副詞(where,when,why,how)
679
Part 3 副詞節を導く従位接続詞
227.副詞節の概観
683
228.時(when,after,before,as など)
683
229.目的(so that,in order that)
688
230.結果(so ~ that,such ~ that)
688
231.理由・原因(because,as,sinceなど)
689
232.譲歩(although とthough,even ifとeven though,while など)
692
233.場所(where)
695
234.様態(as,as if/though など)
696
235.条件文の概略
696
236.直説法の動詞のある条件文
697
237.仮定法の動詞のある条件文
699
238.条件文の直説法vs. 仮定法
701
239.if 節のない文でも‘条件’の意味が含まれているケース
703
240.if 節に相当する部分が意味的に含まれているケース
705
241.条件文や仮定法を含む慣用表現とその他の注意
706
242.条件文の社会的機能
709
243.従位節である副詞節内の省略のパターン
709
応用練習
714
索引
730
米原幸大

  セントラルミズリー大学(University of Central Missouri)TESOL(英語教授法)修士課程卒業。サウスカロライナ大学(University of South Carolina)言語学博士課程中退。コーネル大学(Cornell University)客員講師,トゥルーマン大学(Truman State University)講師などを経て,現在,Jアプローチ推進協会主宰(http://www.ivyleague-english.com/)。
〈著書〉『米国の日本語教育に学ぶ新英語教育』(大学教育出版 〈単著〉2008.7),『【完全マスター】ナチュラル英会話教本』(語研 〈共著〉2010.11),『TOEFL® テスト完全対策&模試』(ジャパンタイムズ〈共著〉2010.11)『Jアプローチ:4技能時代を先取りする凄い英語学習法』(IBCパブリッシング〈共著〉2015.7)
〈論文〉『アメリカの日本語教育に学ぶ理想的なティームティーチング』(「英語教育」大修館書店2008.5)