韓国語教育のエキスパート チョ・ヒョニョン教授の 韓国語教師へのアドバイス
趙顕龍:著
定価:本体 1,500円+税
(税込定価: 1,620円)
ISBN978-4-87615-315-2
判型:四六判
120ページ
テキスト
2016年7月22日発売
韓国語を教えるヒントあります
韓国語を教える立場の方々に向けた人気の講座を書籍化しました。言葉を学ぶとは文化を学ぶということ。指導と教育のためのアドバイスとヒントを満載しています。読み易い文章なので、独習の過程で文化の違いに興味を持った学習者の方にもオススメです。

はじめに

 日本の読者に私の本を手に取っていただく機会を持つことができ,大変うれしく思います。私は福岡・熊本・大阪などで韓国語教師に韓国語の教授法や語彙について特別講義をするため,日本に何度も訪れたことがあります。さらには毎年,東京韓国文化院で韓国語教師研修を行っています。研修や講義の度に先生方の大変な熱意を感じています。

 日本の学生に韓国語を教える機会も多くありました。日本の学生はほかの国から来た学生に比べ韓国語の習得が速いという傾向が見られます。これはもしかすると当然なのかもしれません。韓国語と日本語は語順が同じで,助詞が発達しており,動詞の活用があります。特に敬語が発達しているという点はほかの言語圏の学生たちが差をつけられる韓国語と日本語の共通点でしょう。また,語彙に漢字語が多いという点も韓国語学習に役立つでしょう。

 ですが,学生たちが韓国語学習の難しさを訴えることがあります。私はこれは教授法の間違いに起因している可能性があると考えます。本書を通じて韓国語を教えている方や韓国語の上級レベルを目指して学んでいる方のお役に立てればと思っています。

 本書は韓国語と韓国文化を紹介する方法について講義形式で紹介したもので,さらに日本語翻訳版を出版するにあたり原文の内容に加筆修正しています。私は語彙と韓国の言語文化について研鑽を積み,語彙と悟りについての研究もしています。今後,皆さんと実際に会って楽しく語り合う機会があることを願っています。

趙 顕龍(チョ・ヒョニョン)
本書は,韓国で出版された『한국어 문화 교육 강의〔韓国語の文化教育講義〕』(夏雨出版刊)の日本語翻訳版です。
趙顕龍

慶熙大学一般大学院国語国文学科博士課程修了,文学博士。現在,慶熙大学国際教育院院長。大韓民国文化部国語審議委員。
韓国での著書に《専門書》『韓国語教育の実際』(UCLINC,2005年),『韓国語語彙教育研究』(パクイジョン,2007年),『韓国人の身体言語』(疎通,2009年),『韓国語の文化教育講義』(夏雨出版,2013年)等。《言語関連の随筆》『ウリマル(韓国語)悟り辞典』(夏雨出版,2009年),『ウリマルで悟る』(夏雨出版,2009年),『ウリマル,胸に響く』(夏雨出版,2012年,韓国出版文化産業振興院より世宗図書教養部門優秀図書に選定),『ウリマル,疲れた肩を叩く』(夏雨出版,2014年,韓国出版文化産業振興院より世宗図書教養部門優秀図書に選定),『ウリマル,森から空を仰ぐ』(夏雨出版,2015年,韓国出版文化産業振興院より世宗図書教養部門優秀図書に選定)等。日本での著書に『趙顕龍教授の韓国語で世の中を読む』(国書刊行会,2016年)。