TOEIC® L&Rテスト正攻法で攻めるパート7読解問題
定価:本体 1,600円+税
(税込定価: 1,760円)
ISBN978-4-87615-329-9
判型:A5判
200ページ
CDブック(MP3CD)
初級~中級
2017年8月23日発売
英文読解を、しっかりとやり直すために
攻略法や頻出パターンをマスターしただけでは、リーディングセクションの鍵をにぎるPart 7(長文読解問題)の得点はなかなか上がりません。本書は、英文を頭から読み、後戻りすることなく理解する「速読力」と、意味のかたまりごとに理解する「読解力」を鍛えるために、より正確に間違いなく読むためのスラッシュリーディングと音読を活用しながら、パート7の形式に準じた練習問題を徹底的に演習。制限時間内に正しく読み取り、かつ全問解き終えられる英語処理能力の向上を目指します。音読用の音声を収録したMP3CD付き。
本教材の付録CD(MP3CD)は、パソコンでの利用を前提として制作されております。CDプレーヤーやカーオーディオなどでは内容を再生いただけない場合がございます。再生方法の詳細や制限につきましてはご利用の再生機器のマニュアルをご参照ください。

はじめに

 2016年のTOEIC® テストの改訂(TOEIC® LISTENING AND READING テスト)で、Part7にオンライン・チャットなど、パッセージの種類にも質問の種類にも、バラエティが増えてちょっぴり楽しくなった(?)一方、読まなければならない文字数は圧倒的に増え、900以上のスコアホルダーでさえ「時間が足りない!」という事態になりました。

 本書の今回の改訂では、新たな出題形式をご紹介するとともに、どんな問題を優先して解けば「限られた時間で、最大限の正解率をあげる」ことができるか、というポイントにも焦点をあてています。

 もちろん、読解基礎力、速読力アップのために、文法に基づいた構文把握練習、スラッシュリーディングでの音読による速読力アップの練習も用意しています。付属の音声(MP3形式の音声データを収録したCD-ROM)も活用していただくと、速読力だけでなく、リスニング力、語彙力の大幅アップにもつながります。

 本書が、皆さんのTOEIC力のみならず、英語の実力アップにも、お役に立つことを願っています。

小石裕子
本書は、2010年語研より刊行された『新TOEIC® TEST 正攻法で攻めるパート7読解問題』を一部加筆・修正し、再刊行したものです。

1.TOEIC® L&R テストの概要

TOEIC® L&R テスト(L&R は LISTENING AND READING の略称)の形式は以下のとおりです。

リスニング・セクション 約45分間
Part問題の種類内容問題数推奨
時間配分
1写真描写問題聞こえてくる4つの英文の中から写真の描写として最も適切なものを選ぶ6問
2応答問題聞こえてくる英文に対する適切な応答を続いて流れる3つの応答文から選ぶ25問
3会話問題2~3人の会話を聞き,時に図表も参照して3つの質問に対する適切な答えを4つの選択肢から選ぶ39問
(13セット)
4説明文問題説明文を聞き,時に図表も参照して3つの質問に対する適切な答えを4つの選択肢から選ぶ30問
(10セット)
リーディング・セクション 75分間
Part問題の種類内容問題数推奨
時間配分
5短文穴埋め問題問題文の空所に適切な語句を4つの選択肢から選ぶ30問8~13分
6長文穴埋め問題長文にある4つの空所に適切な語句・文を4つの選択肢から選ぶ16問8~12分
7読解問題1つまたは複数の文書を読み2~5つの質問の答えを4つの選択肢から選ぶ
シングルパッセージ10セット(29問)
ダブルパッセージ2セット(10問)
トリプルパッセージ3セット(15問)
54問50~59分

2.Part 7 読解問題の取り組み方

1. パッセージの上を見て,問題文の種類を把握しておく

 12 ページの例題の上にある Questions 1-3 refer to the following memo.(質問 1– 3は次のメモに関するものです)のような文の最後の単語(ここでは memo)をさっと見て,英文の種類をつかんでおくと,後の内容が把握しやすくなります。

2. 1 つ以上の質問を先に読んで,本文を読む

 複数の質問の答えを同時に探していく場合,混乱するときは,1 つの質問を読んで答えを選んだら次の質問を読む,というやり方でもよいですが,1 つ目の質問の答えがなかなか見つからないときは最後まで読むのではなく,1 つ目のパラグラフぐらいでキリをつけ,次の質問を読み,未解決の質問と次の質問の答えを同時に探していくほうが効率的です。最後まで読んで未解決の質問の答えを選べたら選ぶ,選べないなら適当に選んで次のパッセージに進むことにします。わからない質問に固執して,「読み返し」するのは極力避けましょう。

3. 質問の意味がよくわからないときは選択肢を 1 つ 2 つちらっと見る

 尋ねられていることが一目で理解しにくいときは,選択肢をちょっと見ると尋ねられているポイントがつかめます。

4. アバウトな大意を感じながらメリハリをつけて読む

 基本は「全部読み」(読み飛ばさない)ですが,すべてをじっくり読むのではなく,まずは,「文句を言ってる」「何かを尋ねてる」などのアバウトな大意を感じながら,質問文に出てきた語句の言い換えとなるような表現の前後だけはじっくり読み,後は高速で目を通すというメリハリをつけた読み方が必要です。

5. クロスリファレンス(CR)問題にアンテナを張る

 ダブル,トリプルのマルチパッセージ(例 P. 18)では,複数のパッセージからの情報を併せて初めて答えが選べるクロスリファレンス問題が 1 ~ 3 問含まれます。1 つの文書で答えが絞れないときは,すぐさま別のパッセージ(特に,別の設問のヒントになっていない箇所)にヒントを探しにいきましょう。事柄や数字のリストなどが含まれていたら,そこにクロスリファレンス問題のヒントがある可能性が濃厚です。最初から意識しておくと,結構容易に答えが選べます。

3.得点アップの鍵

難問は飛ばして解きやすい問題を確実に正解し,正解率をあげる!

 満点を目指しているのではない限り,「全部を解く」プレッシャーは捨てましょう。最初から「捨てる問題」があっていいのです。平常心で読めば,すぐに頭に入ってくる概念も,焦っていると,文字だけが頭をすり抜けて考えがまとまらないことがよくあります。下記の目標得点に必要な予想正解数を参考に,目標得点と「捨ててもいい問題数」の予想をたてて,解く問題を絞って気持ちにゆとりを持ちましょう。

目標得点に必要な予想正解数
セクションPart問題数500点
(270L+230R)
650点
(345L+305R)
820点
(435L+385R)
L
リスニング
Part1-410053~57問68~73問77~81問
R
リーディング
Part53016~17問20~21問22~23問
Part6166~7問12~13問13~14問
Part75427~28問30~31問35~36問
Part5-710049~52問62~65問70~73問

(※リーディングよりリスニングの得点が高いという方が圧倒的に多いので,上記のような振り分けになっています)

 つまり,目標得点に応じて,トリプルパッセージのうち2セット,または,やたら文字数が多そうな中盤のシングルパッセージの記事などを最初から無視していくというのもアリということです。(また,Part5,6を後回しにしてPart7から解くのもアリです。)

4.オススメの取り組み順

【パッセージ編】

1. 短めのシングルパッセージ

 質問が 2 ~ 3 問付きの広告文,告知書などは,全体の文字量が少なめで,ヒントが見 つけやすいので,すべての質問に取り組む。

2. マルチパッセージの中から表やリストを含むものを 1 ~ 4 セット

 一応すべての質問に取り組むが,質問タイプF,G(下記参照)は,1 回読んで答え が選べなければ,「せっかくここまで読んだのに…」の未練は捨てて,適当に選んで次 に進む。

3. 中盤にある 2 ~ 3 セットぐらいの長めのシングルパッセージ

 4つの質問付きの長めの記事や手紙が多い。質問タイプ F,G は,最初から無視して, それ以外の質問だけ取り組む。

【質問タイプ別編~早く解ける順】
1. 質問タイプ A 同義語問題
予想出題数 2~6 問

 文書中の語彙と意味の近い選択肢を選ぶ問題

2. 質問タイプ B ピンポイント問題
予想出題数 14~17 問

 詳細情報を探す問題

3. 質問タイプ C テーマ問題
予想出題数 8~10 問

 文書の目的,趣旨を推定する問題

4. 質問タイプ D 意図推定問題
予想出題数 2 問

 発言の意図を推定する問題

5. 質問タイプ E 文挿入問題
予想出題数 2 問

 文を文書の適切な位置に挿入する問題

6. 質問タイプ F 内容一致問題
予想出題数 15~20 問

 本文で示されている内容を表す選択肢を選ぶ問題

7. 質問タイプ G NOT 問題
予想出題数 2~4 問

 本文に述べられていない内容を表す選択肢を選ぶ問題

小石裕子

京都産業大学、日米英語学院非常勤講師。
主に、TOEIC、TOEFL、英検等の資格試験対策を指導。
英検1級、TOEIC990点。著書に『TOEIC®TEST英文法出るとこだけ!』をはじめとする「TOEIC出るとこだけ!」シリーズ、『TOEIC®テスト中学英文法で600点』(アルク)などがある。TOEICは毎回受験。