英語でスピーチ!
定価:本体 1,800円+税
(税込定価: 1,944円)
ISBN978-4-87615-086-1
判型:A5判
192ページ
CDブック(CD1枚)
初級~中級
2003年10月1日発売
ビジネス&セレモニーのスピーチに強くなる
歓迎・お祝い・式典・国際協力の席で求められる英語でのスピーチを、豊富な実例とともに場面別に紹介。気の利いた英語表現や話の組み立て方など「うまい!」と言われるスピーチのコツを満載。巻末の日本語索引からは、知りたい英語表現を簡単に検索できる。

はじめに

 私たち日本人は、長い間「英語を話す」(speaking English)ことを金科玉条のごとく掲げてきました。その内容がなんであっても、英語をペラペラ話す人を、ただ「すごい!」と感心したりしました(そういう人たちはいまだにいますが…)。最近では、そういう日本人も、大切なのは単に「英語を話す」ことではなく、「英語で話す」ことなのだ、ということがわかってきました。また、英語はコミュニケーションのための「道具」であって、英語で一体「何を」(what)伝えるのかが問題なのだ、と問い始めています。

 スピーチも然り、です。ポイントは「英語のスピーチをする」のではなく「英語でスピーチをする」ことなのです。その場合、一番重要な「何を」(what)の部分は、話し手である「あなた」自身が決めなければなりません。「英語でスピーチ!」というと、構えてしまいがちですが、あまり形式的なことに捉われず、肩の力を抜いて発想を自由にすれば何が言いたいかが見えてくるものです。しかし、確かに、英語でスピーチをすることは、生みの苦しみを伴う大変な作業であることは否めません。そんなとき、ぜひ本書を役立てて頂きたいと思います。

 本書には、その「何を」(what)を考えるときのヒントが満載されています。さまざまな異文化の状況における、さまざまな内容のスピーチがあなたに適切な「方向づけ」をしてくれるはずです。また、各スピーチの後ろには、ことば(Languageの項)をどのように使い、どんな点に気をつけてスピーチを作るのか(するのか)(Strategyの項)、の説明を加え、whatとhowの両方を詳述しました。また、Chapter1の「スピーチの基礎知識」を読んで頂ければ、コミュニケーションとしての英語のスピーチには何が必要なのか、がわかって頂けると思います。初めて英語でスピーチをする方も、「なんだ、そういうことだったのか」と気が楽になること請け合いです。

 スピーチをすることは、人と人がコミュニケーションをすることです。あなたのスピーチで、誰かが何かを理解するかもしれないし、何かを決心するかもしれません。そして、何かが変わるかもしれないのです。何を(what)どのように(how)伝えるか、本書とともに考えて頂ければ幸いです。

 最後に、なかなか筆が進まなかった私を絶えずサポートしてくださった編集者の島袋一郎さんに心からお礼を申し上げたいと思います。また、校正やコメントを快く手伝ってくれた、私の夫にも感謝の気持ちを表したいと思います。

 2003年9月
細井京子
細井京子

 東京生まれ。東京女子大学英米文学科(B.A.),テンプル大学(日本校)大学院(M. Ed.)卒業。毎日新聞編集部を経て,1977年より2014年までJICA(国際協力機構)国際総合研修所主任講師・常勤講師を務める。コスモポリタン・インスティテュート(CI)主宰。他さまざまな英語コミュニケーション指導に携わる。
 著書に,『初めての英語プレゼンテーション』『英語でスピーチ! ビジネス&セレモニーのスピーチに強くなる』(以上共著,語研刊),『仕事英会話まるごとフレーズ』(共著,アルク刊),『英文ビジネスライティング大全 レター、Eメール、見積書、督促状から履歴書まで』(監修・翻訳,桐原書店刊),『TOEICⓇテストリーディング速効ドリル』(共著,コスモピア刊)などがある。また,Eゲイト英和辞典(ベネッセコーポレーション刊),高校英語教科書『PROVISION-I, II』(桐原書店刊)の原稿を執筆する。

Ruth Fallon

 ウィスコンシン大学卒業(B.A., M.S.)。慶応義塾大学法学部常勤講師。1981年より津田国際研修センター国際公務員志願者訓練コースの常勤講師。ほかに,JICA国際総合研修所の非常勤講師を務める。ライティング・プレゼンテーションの指導を専門とする。
 著書に,『初めての英語プレゼンテーション』『英語でスピーチ! ビジネス&セレモニーのスピーチに強くなる』(以上共著,語研刊)などがある。