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はじめに
TOEFLは,主に米国やカナダの高等教育機関で求められる英語力を測る世界基準の試験です。そう聞くと「なんだか難しそう」という印象をお持ちになるかもしれません。でも実際は,試験を通して留学気分を味わえる,とてもお得な試験でもあるのです。
リーディングでは,さまざまなアカデミック領域での初歩的な内容が整理されています。リスニングでは,大学での講義やキャンパスでのリアルに近い会話を学ぶことができます。スピーキングやライティングでは,自分の考えを簡潔にまとめて伝える手法が身につきます。そして,これらすべてに共通して必要な力が単語の知識と運用力です。本書は,TOEFLで必須となる基本語を厳選し,定着率を高めるために本番を想定した実践的な例文を盛り込みました。
最重要の基本語に加え,TOEFL特有の「キャンパスライフ」や「アカデミックな講義」に関連した語を中心に,必須単語は他の見出し語の例文でも繰り返し使っています。関連表現や語注には多くの情報を入れました。コラムページでは異文化理解を通したスコアアップをめざし,TOEFLに描かれる典型的なアメリカの大学生活を紹介しています。
本書を最大限に活用するためのおすすめの学習法は,本書でまず脳内に単語のデータベースを作り,そのうえで問題を解いて試験形式に慣れていくことです。
私自身,大学院で渡米した時には,最初のオリエンテーションを予約する時点で「相手の発言が聞き取れない」「意見をうまく伝えられない」というもどかしさを体験しました。TOEFLは留学を疑似体験できる試験だと気持ちを切り替え,その「試験留学」に向けた学習時間を楽しんでください。
最後に,日本語と英文に対する助言を頂戴した小谷延良先生,高校での指導経験をもとに英文校正にご協力くださった Joe Lee 先生,読者視点から鋭い指摘をくれた Dan Kobayashi 氏,そして本書完成までご尽力くださった語研編集者八木麻衣子様には心より感謝の意を表したいと思います。本書が,皆様が新たな章へと踏み出す一助となることを願って。
東京海洋大学 グローバル教育研究推進機構 特任准教授。東京理科大学非常勤講師。
早稲田大学(法学部)卒業、ジョンズ・ホプキンス大学大学院修士課程修了(M.A. 取得)。大手玩具メーカーで企画職を経て、大学院留学のため渡米。帰国後、4技能指導を中心とした英語教育に携わり、現職。専門はコミュニケーション学。英検1級、TOEIC L&R 990点取得。大学にてTOEICやTOEFLなどの資格試験を活用した教育支援プログラムの企画・運営を手がけるほか、異文化理解教育やTOEFL講座まで幅広く活動している。主な著書に『スピーキング・ライティング攻略のためのTOEFL iBT® テスト必修フレーズ100』(テイエス企画)、『50のルールを当てはめるだけ!英語ライティングの極み』(DHC出版)、共著に『TOEFL iTP® テスト完全制覇』(ジャパンタイムズ)などがある。広島県出身。趣味は小型魚の飼育。