【韓国語能力試験(TOPIK Ⅰ)合格をめざして】
●試験の出題パターンごとの問題傾向を理解しアドバイスを読んで、練習問題にチャレンジ。
●実際の試験より10倍(パターン8〜10は20倍)の数の練習問題を解いて、聞取り力を確実にアップ。
●最後のまとめとして1回分の模試(練習問題より抜粋し、再編集)で理解度チェック。
※対応する音声教材は語研のWebサイトから無料でダウンロードできます。
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はじめに
「読んでわかる単語を聞いてもわかるようにしましょう」これは私の個人的なリスニング学習の考え方です。人それぞれの違いはあっても,外国語の勉強において,まず一番先に身に着くのは読む能力でしょう。それから聞く能力,話す能力,最後には論理的にもしくはネイティブのように書ける能力がついてくるでしょう。相手が何を言っているのかさっぱりわからないのに,論理立てて答えられる人はいないはずです。
ではどうすればリスニングの勉強が効率的にできるでしょうか。まずたくさん聞くことにつきます。そしてリスニングの勉強で最も大事なことは,聞いてわからないからといって,そのたびに文字を見て確認しないことです。これは初心者にとってはつらい時間ですが,文字を見て勉強していくうちに目が慣れていくように,たくさん聞けば耳も慣れていきます。勉強を始める前に,まず初級レベルの単語や関連フレーズを覚えるまできちんと練習してみてください。その次に聞き取れなかった語彙を確認し覚えてから,次のステップに移りましょう。書きながら,また発音しながら覚えるとより良いでしょう。皆さんご存じのように韓国語は発音時に音が変わるので,この点がビギナーを苦しませるところですが,最初から文字のつづりを間違わないようにして覚えておくと発音どおりに書かなくなり,次第にライティングも速くなります。そして単語だけにとどまらず,できるだけ連語やフレーズなどを繰り返し聞き,その意味がわかるようにしてみてください。
本書では過去問 40 回分を分析し,各パターンの問題数を実際の 10 倍以上(300 問)用意しました。特に長文のリスニングになる後半のパターン 8 〜 10 ではさらに問題数を増やし (60 問 ),合計 360 問となりますので十分な練習になるでしょう。重複する表現もありますが本書を勉強していくうちに自然と単語やフレーズを習得することになるでしょう。本書が韓国語の勉強をスタートしたみなさんのお役に立ち,これからの学習をもっともっと楽しんでいただければ,著者としてはこれ以上の喜びはないでしょう。
最後に,本書の出版に至るまで関わってくださった方々に心から感謝いたします。
韓国生まれ。韓国外国語大学校日本語学科卒業。お茶の水女子大学大学院史学科卒業。1987 年晶文社にて韓国の漫画『弓』(李賢世作)を翻訳出版。つくば市役所の「外国人のための生活相談員」として勤務。つくばと東京の語学スクールにて講師として勤務。
《主要著書》
『韓国語能力試験 TOPIK 1・2 級 初級単語800』
『韓国語能力試験 TOPIK 3・4 級 中級単語1800』
『韓国語能力試験 TOPIK 5・6 級 高級単語800』
『使ってみよう! 韓国語の慣用句・ことわざ・四字熟語』
(以上,語研)