はじめに
韓国を訪れる日本人旅行者が増えています。
日韓両国間の文化交流も活発になっています。
「空港」を韓国語で何と言うのか,「地下鉄」は何と言ったらいいだろうかと,ひと言でも話してみたい人は大勢いらっしゃると思います。いろんな場面で必要な韓国語を日本語からすばやく引けるぴったりの本をお届けします。
この本は,第1章と第2章の2部構成になっています。
第1章では韓国語の基本的な仕組をハングル(文字)を中心に簡単な解説を加えてあります。第2章では生活用語を分野別に101項目に分け,左のページにはよく使われる単語,覚えておくと便利な語句を選んで並べ,右のページにこれらを用いた用例を載せてあります。いずれの用例もそのまま使っても通じるものばかりですので,ぜひタイミングよく試してみてください。また,用例の下のコラムは,韓国文化の理解を深める豆知識です。
この本は初心者にも使えるようにハングルにカタカナのルビをふってあります。ルビを読んで言葉が通じ,読み方に慣れてくると文字の学習にもなります。まず,ひと言話してみることから始めてはいかがでしょうか。
この本は,言語に関心を持ち,韓国大好きの若い日本人の勉強会のメンバーの力でまとめあげたものです(メンバーの名前は奥付にあります)。
このハンドブックが韓国語を話してみたいと思う皆様のお役に立てばと,一同心から願っております。
❖本書の構成と使い方
本書は以下の2部構成になっています。
【第1章 韓国語の文字と発音】
この章は,韓国語の発音と基本的な文字の仕組みについて解説してあります。基本的な文字の読み方についても解説してありますので,第2章に進む前にさっと目を通しておくとよいでしょう。
【第2章 日本語から引く韓国語】
この章では,日本語を手がかりに韓国語を覚えていきます。左ページでは韓国語,右ページではその韓国語を使った例文が紹介されています。例文は日常会話でよく使われる表現を中心に紹介しました。
【付録】
ここでは「助詞」「文末表現」「接続語尾」についてまとめました。韓国語の文章を理解するのにお役立てください。
このテキストの韓国語には,目安としてのカタカナルビが付いています。第1章の発音のルールを参照して,韓国語の読み方に慣れましょう。
■ 金裕鴻(キム・ユホン)
NHKラジオ・ハングル講座でおなじみのキム・ユホンです
■ 網谷雅幸(アミタニ・マサユキ)
暗号みたいなハングルに魅せられて10年
■ 安藤太(アンドウ・フトシ)
韓国に興味を持ったのは小学校6年からです
■ 梅津道子(ウメヅ・ミチコ)
辞書をひくことは大事な日課のひとつです
■ 小川昌代(オガワ・マサヨ)
韓国にも韓国語にも興味が尽きません
■ 宮林靖恵(ミヤバヤシ・ヤスエ)
韓国の人々の暖かい情が大好きです
■ 山田俊英(ヤマダ・トシヒデ)
韓国の鉄道にはまって本まで出した鉄人
■ 吉江ちえみ(ヨシエ・チエミ)
やや広く,やや深く韓国歴7年