ミーティング、レクチャー、ワークショップ、カンファレンスなど、ビジネスの現場で行うプレゼンテーション(口語発表)に使える英語表現550を場面別、機能別に覚えやすくまとめ、実用例をダイアログ、モノログとともに紹介しています。
制限時間内で必要最小限の情報に絞り込んで説得力のある話を展開しつつ、関連資料を示し他の出席者や聴衆と積極的にやり取りしながら明確なメッセージを伝えられる表現力を身につけるための一冊です。CD付き。
※ためし読みの色は実際の書籍とは異なります。
はじめに
本書は、ビジネスの最前線にいる英語学習者がミーティング、レクチャー、ワークショップ、カンファレンスなどの場で効果的な英語によるプレゼンテーション(口頭発表)を行うためのフレーズ集です。実際に役立つ550フレーズ以上を場面、目的、機能別に覚えやすくまとめ、その実用例をダイアログ、モノログとともに紹介しています。
プレゼンテーションは、単なるスピーチではありません。発表者は事前に目標を設定し、それを制限時間内で達成するために、関連資料を効果的に提示しながら聴衆にメッセージを伝えなければなりません。ビジネスにおいて、プレゼンテーションの重要性は高まる一方で、交渉力(ネゴシエーション)と並んで重要なビジネススキルのひとつと認識されるようになりました。営業部門だけでなく、技術部門も研究開発した製品やサービスを自分たちで発表する時代です。
ミーティングでの発表やプレゼンテーションでは、制限時間の中で必要最小限の情報に絞り込んで、説得力のある話を展開しなければなりません。しかも、この10年ほどの間にその発表形態は大きく変化しました。PowerPointやKeynoteなどのプレゼンテーション用ソフトウェアの普及により、視覚的により多くの情報を効果的に提示できるようになったのです。作成したスライドをハンドアウトとして参加者に配布することも日常的になりました。
しかし、プレゼンテーションの本質は、やはり言葉による情報の伝達と説得であり、質疑応答を通した発表者と聴衆との言葉による相互理解(インターアクション)の促進です。
本書に収録した表現を覚え込んで使いこなし、ミーティング、プレゼンテーションを英語で行えるだけの表現力を身につけていただければ幸いです。
最後に、本書の出版にあたり、レイアウト、構成や掲載項目について貴重なご意見をいただいた株式会社語研の奥村民夫さん、林もも子さん、山口貴久枝さんに、この場を借りて心より深くお礼を申し上げます。
北に一星あり 小なれど その輝光強し
国立大学法人小樽商科大学言語センター准教授 Shawn M. Clankie
小樽商科大学商学部経営法学コース卒(大谷良雄ゼミ:国際法専攻),ハワイ大学マノア校大学院英語教育研究科修了(MA in ESL),ハワイ州会議通訳者免状(同時・逐次)取得。ハワイ大学日本語講師を経て,現在,国立大学法人小樽商科大学大学院ビジネススクール教授。
TESOL学会,大学英語教育学会(JACET),映画英語教育学会(ATEM),時事英語学会(JACES)会員。柔道2段,コバ英語ジム(KEG:KOBA English Gym)主催。趣味は洋画と筋トレ。
著書に『ニュース英語究極単語10,000』『ビジネスパーソンの英会話フレーズ525』『ネイティブがよく使う英会話表現ランキング』『会話する英文法Q&A』『英会話フレーズ600』『英語で言ってみるMy Life』『単語でマスターするネイティブ英会話』『日常英会話ネイティブ表現』(以上,語研),『外国人の先生と話そう』(大修館書店),『映画英語教育論』(スクリーンプレイ社),『かけがえのない健康と環境』(成美堂),『英会話フレーズ2220』(三修社),『英語リスニング教材開発の理論と実践』(小樽商科大学出版会)ほか多数。主要論文に,“Native and Non-native Reactions to ESL Compositions”(TESOL Quarterly, vol.26, No.1, Spring 1992)がある。
米国南イリノイ大学フランス語学科(B.A.)卒,南イリノイ大学大学院TEFL 修士課程修了(M.A.),ケンブリッジ大学大学院言語学修士課程修了(M.Phil.),ハワイ大学大学院言語学博士課程修了(Ph.D. 取得)。ハワイ言語学学会(LSH)前会長,北海道国際ビジネス協会(HIBA)前会長。現在,国立大学法人小樽商科大学言語センター准教授。
著書に『ビジネスパーソンの英会話フレーズ525』『ネイティブがよく使う英会話表現ランキング』『会話する英文法Q&A』『英会話フレーズ600』『英語で言ってみるMy Life』『単語でマスターするネイティブ英会話』(以上,語研),『言語と私たちの世界』『英会話フレーズ2220』『日本人から見たアメリカ人の不思議な行動パターン』(以上,三修社),『私たちの地球と健康』『かけがえのない健康と環境』(以上,成美堂),“A Theory of Genericization on Brand Name Change”(Edwin Mellen Press)。Time magazine, The Japan Times, Honolulu Advertiser, Verve,その他記事投稿多数。
URL:http://www.otaru-uc.ac.jp/~shawn