日常ロシア語会話ネイティブ表現
定価:本体 2,200円+税
(税込定価: 2,420円)
ISBN978-4-87615-306-0
判型:四六判
216ページ
CDブック(CD1枚付き)
初級~中級
2015年12月3日発売
3パターンで決める
実はとっても近いロシア。ロシア語の学習を進める過程で、「もっと幅広い表現を知りたい」と思ったらこの本の出番です。様々な場面で使われる自然な表現を3パターンのダイアローグ形式で学びます。CD付き。
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はじめに

 「ネイティブのようにスラスラと言葉を操れるようになりたい」という思いは,ロシア語学習者に限らず,外国語を学ぶ誰しもが抱く願いである。

 本書は,日常のひとコマで使われているロシア語表現をそれぞれ3 つのパターンでもって挙げ,短期間で自然なロシア語発話ができるように読者を導く。

 ロシア語で自己紹介したり,挨拶するのはそう難しいことではない。難しいのは,相手の問いや呼びかけに応え,アクティブに対応していくことである。もっと踏み込んで尋ねたい時,言いづらいことを切り出したいとき,同意できないとき,言葉を濁したいとき,感情を吐露したいとき−「その一言が言いたかった」と考える決めの「一言」を,本書には多数載せた。

 ロシア語では,相手によって呼びかけを変えるが(家族や友人などの親しい間柄,子供に対してはTы,それ以外ではBы を用いる),各表現の3 番目のパターンには主にTы で呼びかけ合う間柄での表現を取り入れた。また,往々にして学習者にとってのつまずきの石となる数詞を伴う表現は,別個に一章をもうけた。

 付録のCD を繰り返し聞き,ダイアログの形でフレーズを,シャドーイング練習などを通して頭に入れることによって,まさにその場その場に合った「生のロシア語」が口をついて出てくるようになるだろう。

 最後に,本書は,ロシア語通訳界の大御所,德永晴美先生の存在なくしては書き上げることができなかったことをここに記しておきたい。本書のロシア語に付された精緻なフリガナは德永先生の手によるものであり,発音・文法ミニマム以外にも数多くの助言をいただいた。どれだけ言葉を尽くそうとも,私たちの感謝の念を伝え切れない。

 また,要所でわかりやすい助言をくださった,ニージニー・ノヴゴロド国立言語大学の助教授のナターリヤ・ピャートラソヴナ・ドミトレーンコ氏に,CD 収録のダイアログをきれいな発音で吹き込んでくださったNHK 国際放送ロシア語アナウンサー・青山学院大学講師のアレクセイ・ペトローヴィチ・ラ・ラフーボ氏に,企画から編集にわたってご尽力いただいた,横浜ロシア語教室の野口福美先生と,終始身軽に柔軟な措置を講じてくださった(株)語研編集部の西山美穂氏にも,心よりお礼申し上げたい。

     2015年11月 横浜にて
大山 麻稀子・須藤 アレキサンドラ
Формулы устной речи для повседневного общения
目 次
はじめに
iii
序章
Ⅰ.文字・発音とフリガナ—付属CD を効果的に使うために
x
Ⅱ.文法の初歩ミニマム
xix
声をかける
1-01.
挨拶をする(1)〜朝昼晩いつでも
2
1-02.
挨拶をする(2)〜時間帯別
3
1-03.
出迎える(1)
4
1-04.
出迎える(2)
5
1-05.
起床
6
1-06.
初対面の挨拶
7
1-07.
自己紹介
8
1-08.
久しぶりの再会
9
1-09.
人を紹介する
10
1-10.
安否・近況を尋ねる
11
1-11.
贈り物を渡す
12
1-12.
贈り物を受け取る
13
1-13.
お礼の言葉
14
1-14.
お祝いの言葉
15
1-15.
お詫びの言葉
16
1-16.
お礼への返答
17
1-17.
お詫びへの返答
18
1-18.
誘う
19
1-19.
約束の時間と場所を決める
20
1-20.
約束を変える
21
1-21.
招待(1)〜訪問する
22
1-22.
招待(2)〜客を出迎える
23
1-23.
招待(3)〜食卓にて・料理をほめる
24
1-24.
招待(4)〜食卓にて・料理をすすめる
25
1-25.
招待(5)〜帰るとき
26
1-26.
招待(6)〜見送る
27
1-27.
別れの挨拶(1)
28
1-28.
別れの挨拶(2)
29
1-29.
お見舞い
30
1-30.
お悔やみ
31
質問と応答
2-01.
尋ねてみる
34
2-02.
名前を尋ねる
35
2-03.
出身を尋ねる
36
2-04.
職業を尋ねる
37
2-05.
趣味を尋ねる
38
2-06.
嗜好を尋ねる
39
2-07.
将来の希望を尋ねる
40
2-08.
恋愛について尋ねる
41
2-09.
結婚について尋ねる
42
2-10.
状況を尋ねる
43
2-11.
場所を尋ねる
44
2-12.
わからないことを尋ねる(1)
45
2-13.
わからないことを尋ねる(2)
46
2-14.
感想を尋ねる
47
2-15.
相手が知っているかどうか尋ねる
48
2-16.
意見を尋ねる
49
2-17.
理由を尋ねる
50
2-18.
ニュアンスを強めて尋ねる
51
2-19.
答えに詰まる
52
2-20.
確信がない
53
2-21.
わからない
54
2-22.
記憶にない
55
2-23.
答えを避ける
56
2-24.
不快感をあらわす
57
会話をスムーズに流す
3-01.
話を切り出す
60
3-02.
相槌を打つ
61
3-03.
話を合わせる
62
3-04.
言いづらいことを切り出す
63
3-05.
聞き取れない
64
3-06.
意味を確認する
65
3-07.
了解を求める
66
3-08.
話を仕切り直す
67
3-09.
説明を求める
68
3-10.
記憶をたどる
69
3-11.
相手の注意を喚起する
70
3-12.
言い換えてみる
71
3-13.
聞いたことがない
72
3-14.
話を終える
73
相手と理解しあう
4-01.
提案してみる
76
4-02.
同意を求める
77
4-03.
賛成
78
4-04.
同意見
79
4-05.
納得する
80
4-06.
相手の判断に任せる
81
4-07.
同意しない
82
4-08.
条件つきで同意する
83
4-09.
無理だ
84
4-10.
あいまいな受け答え(1)
85
4-11.
あいまいな受け答え(2)
86
4-12.
返事を留保する
87
4-13.
妥協する
88
4-14.
間違いを指摘する
89
4-15.
反論する(1)
90
4-16.
反論する(2)
91
4-17.
誤解をとく
92
4-18.
確実性や可能性を強調
93
4-19.
推察・推量
94
4-20.
相手の立場に立つ
95
誘いと受け答え
5-01.
行動をうながす
98
5-02.
予定を尋ねる
99
5-03.
ごちそうする
100
5-04.
援助を申し出る(1)
101
5-05.
援助を申し出る(2)
102
5-06.
任せてください
103
5-07.
誘いに応じる(1)
104
5-08.
誘いに応じる(2)
105
5-09.
申し出を受け入れる
106
5-10.
やる気を見せる
107
5-11.
申し出を断る
108
5-12.
急用のため
109
5-13.
多忙のため
110
5-14.
お金がない
111
5-15.
興味がない
112
5-16.
疲れている
113
5-17.
体調が悪い(1)
114
5-18.
体調が悪い(2)症状別
115
5-19.
体調が悪い(3)飲みすぎ
116
お願いと勧告
6-01.
お願いする
118
6-02.
許可を求める
119
6-03.
助力を求める
120
6-04.
写真を撮る
121
6-05.
ショッピングで
122
6-06.
車の送迎
123
6-07.
お金の貸し借り
124
6-08.
行動を促す
125
6-09.
急がす
126
6-10.
やめてもらう
127
6-11.
思いとどまらせる
128
6-12.
考えを捨てさせる
129
6-13.
考え直させる
130
6-14.
選択の余地がない
131
6-15.
これ以上は無理
132
6-16.
念を押す
133
6-17.
収拾をはかる
134
6-18.
勧告を聞かなかった人に
135
6-19.
言動を注意する
136
6-20.
相手を非難する
137
感情の表現
7-01.
喜び
140
7-02.
安心
141
7-03.
楽しみ
142
7-04.
賞賛
143
7-05.
感動
144
7-06.
幸福感
145
7-07.
願望
146
7-08.
疑い
147
7-09.
冷静
148
7-10.
慰め
149
7-11.
励まし
150
7-12.
同情
151
7-13.
驚き
152
7-14.
不満
153
7-15.
怒り
154
7-16.
悲しみ
155
7-17.
落ち込み・失望
156
7-18.
残念
157
7-19.
後悔
158
7-20.
羞恥
159
7-21.
恐怖
160
7-22.
孤独感
161
7-23.
心配
162
数字をともなう表現
8-01.
年齢・生年月日
164
8-02.
時・時間
165
8-03.
いつ
166
8-04.
値段・支払い
167
8-05.
順番
168
8-06.
経験・頻度
169
8-07.
期間(短い)
170
8-08.
期間(長い)
171
8-09.
第〇番
172
8-10.
〇杯,〇本,〇枚など
173
8-11.
人数
174
8-12.
階・部屋
175
8-13.
気温・体温
176
8-14.
速度・距離
177
8-15.
パーセント・分数
178
大山麻稀子

 横浜生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了,文学博士。2002年より横浜ロシア語センターの講師として勤務。同センター副会長。2004年,北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター, COE=鈴川基金奨励研究員。2009-2013年,横浜国立大学教育人間科学部,ロシア語非常勤講師。2011年,千葉大学外国語センター,ロシア語非常勤講師。
 著書に『ロシア革命と亡命思想家』(共著,成文社,2006),『19世紀ロシアと作家ガルシン』(東洋書店,2010)がある。

須藤アレキサンドラ

Александра Владимировна Судо
 ハバロフスク生まれ。ハバロフスク国立工科大学社会文化サービス・観光学科(日本語専攻)卒。2006年来日。千葉の双葉外語学校にてさらに日本語を学ぶ。2009年より横浜ロシア語センターの講師として勤務。その他,税関や警察,防衛省などの公的機関や様々な企業においてロシア語研修を行っている。

徳永晴美

 性別はM。外務省研修所講師(非常勤),朝日新聞客員,元上智大学外国語学部教授。
1970年モスクワ・ルムンバ大学歴史・文学部を修士号(MA)取得終了。帰国後フリー同時通訳者,ロシア語通訳協会会長,NHK・TVロシア語講座講師,通訳ガイド国家試験・ロシア語試験委員会主任を歴任。1990年から朝日新聞外報部記者,同紙モスクワ特派員を経て2002年上智大学外国語学部ロシア語学科教授に就任。
 著書『実務のロシア語Ⅰ・Ⅱ』(アーバンプロ出版,2014),『ロシア・CIS南部の動乱―岐路に立つプーチン政権の試練』(清水弘文堂書房,2003),『ロシア語通訳コミュニケーション教本』(ナウカ,2001)。『ロシア語会話とっさのひとこと』(共著・総監修・DHC出版,2003)他。