英語で言ってみるMy Life
英語で言ってみるMy LifeISBN9784876151509
定価:本体 1,600円+税
(税込定価: 1,760円)
ISBN978-4-87615-150-9
判型:四六判
256ページ
CDブック(CD1枚)
2007年4月5日:発売
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talking about my life
誕生から永遠の別れまで、人生で遭遇する210の場面(出会い・結婚・進学・就職・娯楽・冠婚葬祭など)で使えるフレーズを収録。場面ごとにキーフレーズを含む連続した3つの対話文を用意することで会話フレーズを使う具体的なコンテクストを提供。限られた紙面の中で英語学習が体感しうる局面を厳選。文脈の中で内容を把握し会話を継続させる術を学ぶ。CD付。

はじめに

 本書は、人生のさまざまな場面で使える630の英会話フレーズを掲載しています。誕生から別れまで一生に遭遇する可能性のある、出会い、友情、恋愛、出産、教育、進学、就職、起業、娯楽、冠婚葬祭などを含む210の場面を厳選し、それぞれのページにひとつの具体的な場面を設定したうえで、キーフレーズを含む3つの連続した対話文を提示しています。

 英会話フレーズ(決まり文句)の学習法は、語彙や文法項目を学習する方法とやや性質が異なります。

 まず、語彙の学習法としては、未知の語句を文章の中で見つけたときに、そのつど辞書などで調べ覚えていく方法や、アルファベット順、ジャンル(分野)別、語源別などに整理された単語帳を計画的に覚えていく方法などがあり、多くの学習者がそれらを複合的に行っています。語彙は、専門用語など一部を除いて、大半があらゆる文脈で使われる可能性があるものです。ゆえに、日頃の学習や言語使用の中で繰り返し接することになります。また、語彙学習にはこれだけ覚えたら大丈夫というような上限はなく、個人のニーズに応じて際限なく覚えていかなければなりません。

 一方、文法項目の学習は、語彙の学習と異なり、学習すべき項目数(文法規則)がある程度限定されています。しかしこれらの項目は、学習はされても習得されていないことが多々あります。たとえば日本の英語教育では高校で分詞構文や仮定法を学習しますが、これは、日本の多くのビジネスマンや一般学習者がつまづく文法項目です。いわば過去に食べたものが消化されず、血や肉になっていない例といえるでしょう。ひとつの文法項目を使ったタスクを時間をかけて行い、さらにある程度進んだところで繰り返し復習することで、初めて文法が習得され、実践的な発信能力が身に付きます。

 文法といういわば屋台骨に語彙という建材を充てていくことで、ひとつのメッセージという建物ができあがります。語彙が豊かでなければ情報や知識は細部まで相手に伝わりません。また、文法が知識だけでなく運用できる状態にまで習得されていなければ、正確な情報や知識は相手に伝わりません。両者の大切さをしっかり認識し学習を継続しなければ、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングのいずれも不完全なものとなります。

 それでは、これに対して英会話フレーズは、語彙と文法の中間に位置する言語領域です。英会話フレーズの中にも "You deserve a rest." (もう休んでもいいですよ)などのような決まり文句と、 "Are you worried about ...?" のようにセンテンスの一部がほかの語彙と入れ替え可能なチャンク(かたまり)があります。前者は、性質上音節の多い語彙項目の一種と考えることもできます。後者は、構造に着目されている点から文法項目と考えることも可能です。このように、語彙、文法、会話フレーズは三位一体のものであり、切り離して扱わず、常に有機的に関連させて学習を進めていくことが大切です。

 これまで常に語彙・文法と英会話フレーズとの有機的学習を提案してきましたが、本書ではさらに工夫を凝らしています。既刊の英会話フレーズ集では主に、機能・概念別(「質問と回答」、「要求と受諾・拒否」など)の大枠の分類をして、その中で具体的な働き(「道を尋ねる」、「言動を注意する」など)をまとめた構成とし、それぞれのダイアローグの中で場面を設定していました。それに対して本書では、場面を前面に打ち出し、各場面に連続した3つの対話文を用意することで、会話フレーズを使う具体的なコンテクストを提供しています。ある特定のコンテクストの中で連続した英会話フレーズを学習することで、場面の把握がいっそう明確になり、より長い会話の継続にも役立ちます。一冊の本で人生のすべての局面をカバーすることは到底不可能ですが、限られた紙面の中で、英語学習が体験し得る局面を厳選して執筆しました。まだ人生では体験したことが無い場面も少なくないかもしれませんが、どうか想像力を働かせて本の最初から最後までじっくりと学習していただけることを切に願っています。

 リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4大技能に、受信にも発信にも使える知識に留まらない語彙力、文法力、さらに会話フレーズ力の3大運用能力を合わせた7技能が、英語で勝負する人間の磨きあげるべき技の全容です。

 最後に、本書の構成や掲載項目について株式会社語研の奥村民夫氏及び担当の本堂もも子さんに貴重なご助言をいただきました。この場を借りて心より深くお礼を申し上げます。

 北に一星あり 小なれど その輝光強し

国立大学法人小樽商科大学大学院ビジネススクール准教授 小林敏彦
国立大学法人小樽商科大学言語センター准教授 Shawn M. Clankie

小林敏彦先生の本

定番

社会人の常識漢字ドリル表紙画像
インドネシア語基本単語2000表紙画像
タイ語基本単語2000表紙画像
ベトナム語基本単語2000表紙画像
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