会話の潤滑油「スモールトーク(=雑談)」に焦点を当て,話題選びから,話の切り出し方,展開,対話が広がる受け答えなど,具体例を示しながらネイティブの会話術を手ほどき。もちろん,欧米の会話に不可欠なセンス溢れるユーモアについても紹介。
※付属CDの音声は無料ダウンロードとスマホで便利な「すぐ聴く音声」にも対応。
音声ダウンロード・すぐ聴く音声 FAQ
※ためし読みの色は実際の書籍とは異なります。
はじめに
「気軽に英会話ができるようになりたい!」「堅苦しいルールを気にせずに、ただおしゃべりがしたい!」――そんな人は難しい文法や単語を押しのけてスモールトーク(雑談)をしましょう! 用意も学歴もいらない、ただ話したいという心。そう、会話はそのハートが大事! そのハートを伝えることができるのが、短くて人当たりのよい口調で話す“スモールトーク”なのです。
この本は、「私はシャイで…」「英語に自信がないし」という人のために書きました。shy(恥ずかしい)からHi!(こんにちは)に切り替えるコツをお教えます。スモールトークは、自分はXさん(とある日本の人)で、相手もMr.[Ms.]X(とある英語を喋る人)で、自己紹介なしの短いトークです。つまり、リスクのない会話。この本を通して、このスモールトークがどんなに大事か理解できたら、そして、それが簡単にできてしまうコツがわかれば、きっとあなたも英語を話してみたくなる気持ちになるでしょう。
スモールトークでは、話してみようとする努力、それだけが必要! 一度、ボクの家族が外国人のプロバスケット選手にばったりあって、僕は娘に“This man is abasketball player.”と言ったら、5歳の次女が彼に向って、“I can do that, too.”(私もできるのよ)と言った! 実は、平気な顔で失礼なことを言っていた次女は嘘は言っていない。彼女もバスケットボール(本人は少なくともそのつもり)を30分ぐらいやったことがあったので、She is a basketball player.(彼女はバスケットボールプレーヤー=バスケットをやる人)と、たしかに言えるのかもしれません。選手は彼女を見下ろして、「それはいいね!」って言ってくれました。彼女のガッツを楽しんでくれたみたいでした。僕は皆さんに、ガッツのある次女のように、レベルを気にしないで「私も英語がしゃべれる!」と感じることができる人を増やしていきたいと思っています。
この本は、「天気」「スポーツ」「映画」「ショッピング」など、話題別(全20トピック)に構成しました。サンプル会話の場面・状況設定は、できるだけバラエティに富むように書きました。長さは10秒前後くらいにキープしています。
これらのサンプル会話を通して、気軽さとその場を和ませるスモールトークならではの会話スタイルを味わっていただけるのではないかと思います。Easy in, easyout(軽く入って、軽く出る)という具合に、相手にさわやかな印象を与えましょう。是非、ちょっと今までとは違った英会話スタイルを楽しんでみてください。
神戸生まれ。18歳まで日本で育ち,その後アメリカへ。Kent State University(国際関係論専攻)卒業。2002年,妻,娘と共に帰国。
現在,アットホームな英会話教室「ハニービーイングリッシュ」,英語プリスクールSonshine Kidsの校長。文筆家。主な著書に,『なるほど!英文法Q&A』『なるほど!英会話Q&A』(以上,語研刊,共著),『頭に英語回路ができる!』(ジャパンタイムズ刊,共著)などがある。
【ホームページ】
http://www.honeybee1.com/