マレーシア語基本単語2000
正保勇:著
定価:本体 1,750円+税
(税込定価: 1,925円)
ISBN978-4-87615-664-1
判型:新書判
232ページ
テキスト(音声別売)
入門~初級
1993年5月1日発売
別売音声:ISBN978-4-87615-545-3
(CD2枚 価格:本体 2,300円+税)
聴いて,話すための
シリーズ累計65万部突破のロングセラー。聴いて話すために必要な基本単語2000語を項目別に学習。発音と基本的な文型についても巻頭で解説。別売の音声教材はCD版のほか、インターネット経由でデータをダウンロードできるDL版(有料)もある。

はじめに

 マレーシア語はインドネシア、シンガポール、ブルネイの国語と共にアウストロネシア語族インドネシア語派のマレー語に属する言語です。1963年のマレーシア連邦憲法第152条でマレー語が正式に国語として採択されました。マレーシア語という名称は、1969年の「5月13日事件」以降、マレー人の使う言語というイメージが伴う「マレー語」に替えて使われだした名称です。近年マレーシア政府はマレーシア語の標準化政策を推し進めていますが、その中でマレー語という名称が復活してきています。これは、マレーシア語の標準化政策が着実にその成果を収めつつあるマレー人の自信の現れとも考えられますが、この傾向に外側から弾みをつけているのが近隣のマレー語を国語としている国々の間で起こりつつある、「マレー語をASEANの共通言語に」しようという動きです。筆者が滞在中に行われたマレー語学の国際セミナーもこのような動きの具体的な現れの一つと考えられます。この会議は「マレー語をASEANの共通言語に」という主催者側が掲げる貴重テーマの下に各国の参加者が研究発表や自国のマレー語研究の現状についての報告を行い、活発な議論が交わされました。このような「ASEANの共通言語としてのマレー語」という新しい理念による裏打ちという外側からのインパクトを受けて、マレー語はその標準化にいっそうの弾みがかかるものと思われます。本書では、このようなマレーシア国内の動きを反映させるために、標準マレー語の発音についても触れることにしました。

1993年
著者 識
正保勇

 東京外国語大学大学院(修士課程)アジア第三言語研究科卒業。東京都立両国高等学校教諭,東亜大学講師,国立国語研究所日本語教育センター第三研究室室長を経て,現在東京外国語大学教授。