オランダ語基本単語2000
定価:本体 1,750円+税
(税込定価: 1,890円)
ISBN978-4-87615-692-4
判型:新書判
244ページ
テキスト(音声別売)
入門~初級
1996年4月1日発売
別売音声:ISBN978-4-87615-536-1
(CD2枚 価格:本体 2,300円+税)
聴いて,話すための
シリーズ累計65万部突破のロングセラー。聴いて話すために必要な基本単語2000語を項目別に学習。発音と基本的な文型についても巻頭で解説。別売の音声教材はCD版のほか、インターネット経由でデータをダウンロードできるDL版(有料)もある。

はじめに

 1600年4月29日にオランダ商船リーフデ号が大分県の黒島に漂着して以来、日本人はオランダ語と長い関わりをもっています。江戸時代、長崎の出島で通詞たちが学んだのはもっぱらオランダ語でした。明治維新以後、英語にその位置を譲りましたが、ビール(bier)、シロップ(siroop)、マドロス(matroos)、リュックサック(rugzak)など、いまでも私たちの日常生活に溶けこんでいるオランダ語は、意外にたくさんあります。そのほかにも、鼓膜(trommel-vlies:鼓-膜)、引力(aantrekkings-kracht:引く-力)、植民(volks-planting:人民-植える)などは、オランダ語を漢字に直訳してできた日本語です。こうした経緯でできたことばも、いまだに数多く残っており、それと知らずに使われているのです。

 ベルギーのフランデル地方を含むオランダ語圏では、大半が海面より低い国土を水害から守るために、昔からたゆまぬ努力を続けてきました。オランダといえばまず思い浮かぶ運河も、国土を守るための彼らのはかりしれない闘いの産物だといえます。そのためか、オランダ語の響きには、強い底力が感じられます。

 日本にとって西洋文明の窓口となり、大きな影響を与えた国、オランダの文化と国柄にふれるためにこの本を役立てていただければさいわいです。

1996年1月20日
川端 喜美子
川端喜美子

1946年生まれ。1969年金沢美術大学卒業。1972年オランダに渡り,1979年レイデン大学東洋言語学科および社会経済史学科修士課程修了。在学中より,オランダ全国紙で東洋の社会経済についてのコラムを執筆。
 現在,ロッテルダム経済経営大学講師(国際マネジメント担当)を務めるかたわら,JCEP(コーディネート事務所)代表,フリーライター,日本語−オランダ語公認通訳など多方面に活躍中。