ドイツ語学習の基本となる「名詞」を中心に「冠詞」「形容詞」の数・性・格変化をツボを押さえた解説と練習問題で反復トレーニング。
【本書について】
本書は名詞を中心に,冠詞,前置詞,形容詞について,反復的な練習問題をつうじて初級レベルのドイツ語を習得するためのトレーニングブックです。
前半は,文法の簡単な説明とそれに関する練習問題で構成されています。
後半の《語彙編》は,各ジャンル見開きで構成され,右ページでは左ページの単語をドイツ語で書く練習ができます。
約700語がジャンル別に掲載されています。
①家族・人間 ②食べ物 ③食事 ④住居 ⑤寝室・浴室 ⑥書斎・キッチン ⑦身につけるもの ⑧身体 ⑨街 ⑩交通 ⑪旅行 ⑫自然 ⑬スポーツ・芸術・趣味 ⑭学校生活・勉強 ⑮職業・人間関係 ⑯抽象的な名詞 ⑰季節・年月日・曜日・行事 ⑱国・地域・国籍 ⑲数詞と序数
※《語彙編》の右ページを拡大コピーすれば,大きな字で何度でも練習できます。
※本書は名詞を中心とした品詞のみを扱っています。動詞の人称変化や語順については,参考として前半の最後に説明を入れてあります。
※ためし読みの色は実際の書籍とは異なります。
本書の構成
本書は,名詞と,名詞に関連する品詞である冠詞,前置詞,形容詞について,反復的な練習問題をつうじて,初級レベルのドイツ語を習得するためのトレーニングブックです。名詞は人や物事の名称を示す品詞で,文中では主語や目的語や補語になるという重要な役割を持っています。それゆえ名詞と名詞に関連する品詞を理解し語彙を増やすことは,言語学習の基本になります。
本書前半部分は,ドイツ語文法の簡単な説明と,それに関する練習問題で構成されています。説明を読んだうえで,練習問題をやってみましょう。解答は前半部分の終わりにあります(【追加練習】には解答はありません)。
後半の《語彙編》は,名詞の語彙を増やすためのドリルになっています。左ページには日本語とドイツ語が書かれています。イラストがある場合は,それらを見て直感的に単語を覚えてみてください。右ページでは,左ページの単語をドイツ語で書く練習ができます。1日1 ページといった目標を決めて,少しずつ,繰り返しやってみましょう。《語彙編》の右ページを拡大コピーすれば,大きな字で何度でも練習できます。また,このページはPDFファイルでも提供しています。以下のURL にアクセスしてダウンロードし,活用してください。
《語彙編》には発音記号を併記していますが,前半部分ではカタカナで発音を表記してあります。これはあくまでも補助的なものです。カタカナを読むのではなく,ドイツ語のつづりを見ながら(あるいは思い浮かべながら),発音するように心がけましょう。本書には音声は付属していませんので,以下のインターネットサイトを活用してドイツ語の発音に慣れてください。
- Wiktionary : Deutsch https://de.wiktionary.org/wiki/Wiktionary:Deutsch
- Glosbe ドイツ語 https://ja.glosbe.com/de/ja
- Google 翻訳 https://translate.google.co.jp/
- DeepL 翻訳サイト https://www.deepl.com/translator
本書は名詞を中心とした品詞のみを扱っています。動詞の人称変化や語順については,参考として前半の最後に説明を入れてあります。
ドイツ語は難解な言語ですが,まずは文法の説明を読み,簡単な練習問題をつうじて理解を深め,繰り返し書くことで語彙力をつけましょう。理解できればきっと楽しくなり,その魅力にとりつかれることになるでしょう。
本書の執筆にあたり,ネイティブチェックを担当し,ナチュラルなドイツ語について細やかなアドバイスをしてくださった土井ギーゼラ先生,ドイツ語および日本語の丁寧なチェック作業をしてくださった畠中茉莉子さんには心より感謝申し上げます。本書のイラストを担当してくださった高嶋良枝さんには,つたない説明からイメージ以上の素敵なイラストを生み出してもらいました。大変な作業に対し,厚くお礼申し上げます。そして最後になりましたが,企画から制作・編集まで根気よく担当してくださった株式会社語研編集部の宮崎喜子さんとスタッフの方々に,心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
奈良大学文学部史学科教授。
大阪大学人間科学部卒業。大阪大学大学院言語文化研究科修了。博士(言語文化学)。 2016 年より奈良大学にて共通教育ドイツ語担当。研究分野はドイツのテレビ,雑誌,娯楽小説などのポピュラー文化。